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 【撮影会  記憶を綴る家族の写真】
日常生活で無くても良いものは、実は「家族写真」。
これは無くても全く困りません。
でも、10年前の3.11をはじめ、数多くの自然災害が起きるたびに、
泥まみれの中から皆さんが探していたのは、「家族の写真」。
あの映像を見た時に、私は改めて思いました。
1枚の「家族の写真」は温かく、その時間その場所で、
みんながここにいた、という事を忘れさせない大切な記憶を残しているものなんだなと。
「記録写真」というより「記憶写真」。
その時の雰囲気、会話、状況、音、気温、香り、感情。
映像とはまた違った、1枚から広がる記憶。
私自身、沢山のご家族を撮影していながら、
自分の家族写真をほとんど撮っていませんでした。
でも3年前からは、娘が大分を出ても、息子の激しい反抗期があっても、
大きな夫婦喧嘩をしても、この撮影日の1日だけは家族が集う
という日を作ってみました。
わざわざ集うきっかけが、今や家族写真な我が家。
初は私が無理矢理集合をかけていましたが、4年目の今年は、家族の方から
「今年はいつ?」と言ってくれるように。
1年に1回のたった1枚の写真が、家族の感情に変化をもたらす。
そんな、「写真」と「記憶と感情」の関係性は、我が家はまだまだ実験中です。
皆さんも、一緒に実験してみませんか?
今回は、塚原に工房がある『木屋かみの』の神野達也さんにオリジナルでフォトフレームを
制作していただきました。
そのフレームに入れてのお届けです。